「to you」2023年6月号
令和5(2023)年5月25日(木)発行
令和5(2023)年5月25日(木)発行
久保 直子さん(くぼ・なおこ)
マンガ家、比治山大学短期大学部美術科講師
大阪府出身。マンガ家、比治山大学短期大学部美術科マンガ・キャラクターコース講師。京都精華大学芸術学部マンガ学科を卒業後、マンガ家のアシスタントやイラストの仕事をするかたわら、専門学校や画塾の講師、携帯コミックのデータ制作等で幅広く活動。2006年からは京都国際マンガミュージアムで、ワークショップや展覧会のアートディレクションなどを担当し、フランス・スペイン・上海など国内外を問わずマンガ教室を開催。2012年度より現職。ピクトグラムやイベントポスター、キャラクターなどのデザインも手掛けている。2022年には『まんが 被爆地の新聞社』(中国新聞社)を執筆、発刊。日本マンガ学会正会員、2021年度より同学会の理事に就任。
いつもチラシの裏に絵を描いていたという幼少期から今に至るまで、ずっとマンガが大好きという久保さん。講師を務める「4コマまんが講座」やご自身の作品について伺いました。
「4コマまんが講座」で子どもたちにマンガの描き方を教えて約10年になります。講座では最初に描き方のポイントを説明します。次に「実際に描いてみよう」と言うと、子ども達はものすごい勢いで描き始めます。毎回、子どもたちの瞬発力、表現することへの軽やかさ、ストレートさに驚かされます。「4コマまんが講座」は小学3 ~ 6年生が対象で、中学・高校生対象の「ストーリーまんが講座」も担当しています。年齢に関係なく、描く上で大切な事は、「マンガで何を伝えたいか」を明確にすることです。ですから、私がアドバイスするのは「ここは顔をアップにして表情を見せた方が伝わるよ」とか「このセリフはここで行を変えた方が読みやすいね」といった、伝えたいことがちゃんと伝わるようにするためのヒントです。描き手の頭の中に伝えたいことがないと、作品は生まれません。
昨年、中国新聞創刊130周年記念事業で出版された『まんが 被爆地の新聞社』のマンガを担当しました。1945年8月、広島に原爆が投下された直後から、自身も被災しながら取材、救護にあたった中国新聞社社員を描いた作品です。ご本人の手記や当時の資料を基に構成を組み立て、持ち物や建物の材質など細部に至るまで検証し、何度も描き直しながら1年半をかけ完成させました。マンガに描かれた部分は手記や資料のごく一部ですが、子ども達がこの作品を読むことで、当時の状況を少しでも理解し、戦争について考え、知るきっかけになったら…という思いで取り組みました。広島出身ではない私が手掛けていいものか、ずいぶん悩んだのですが、広島に来たからこそいただけたご縁だと思い、描きました。私の代表作の一つになったと思います。
<講師:久保 直子さん>
【講座】4コマまんが講座、ストーリーまんが講座
比治山大学短期大学部で、実際にまんが指導をしている久保先生から直接、4コマまんがのレクチャーが受けられる講座です。絵が苦手でも、初めてでも大丈夫! 興味のある人は気軽に応募を。
著:平野恵理子
定価:1,760円(税込)
発行:ハーパーコリンズ・ジャパン
単行本発売中
立春、春分、夏至など、二十四節気ごとにその節気や節目に合った「手づくりのもの」を提案している本です。提案されている「手づくり」は、身近にある材料で、季節を感じる事が出来る作品ばかり。二十四節気の説明もしっかりしてあるし、なんといってもイラストがとても可愛く、見ているだけでほのぼのとしてきます。そして季節の巡りを感じながら過ごすことの大切さを改めて教えてもらえます。
私も15年ほど前から「二十四節気」を皆様にお伝えする活動をしています。きっかけは商店街の掲示物づくりを頼まれたことでした。今はLINEを使い、その節気ごろに咲く花の写真と、二十四節気の説明を配信しています。
私も本に紹介されたハンドメイド作品を自分なりに作ってみたくなりました。この本から、ハンドメイドをもっと気軽に、身近に楽しんでいただけるとうれしいなと思います。私にとって「いつも自分の側に置いておきたい1冊」です。
ハンドメイド作家のグループ「菜花」代表。イベント開催、手芸教室など、誰でも楽しめるハンドメイドを提案中。
7/28、29 アートクラフトワークショップで講師を務める。(会場:南区民文化センター)
今回もぐりんが行くのは東区の馬木周辺です。新緑の鮮やかな二ヶ城山(ふたつがじょうさん)と呉娑々宇山(ごさそうざん)に挟まれた谷あいには、どのような文化財があるのでしょうか。
県道70号線を馬木五丁目のやすらぎヶ丘団地口で西に折れたところに、馬木八幡神社があります。馬木八幡神社は、「安芸町誌」によると、天正15(1587)年に二宮太良左衛門により建立され、享保年間(1716~1736)と昭和8(1933)年に改築の記録があります。
社叢(社殿や神社境内を囲うように密生している林)は、この地方の自然林の原型をよく保っていると言われています。全体的にシイが生え、高木にアベマキ、コナラ、ツガ、シイモチ、アラカシが、低木にヤブツバキ、ネズミモチ、リンボクなどが見られます。地面の近くには、ジュズネノキ、シロダモ、ベニシダが生えています。
珍しいのは、社叢の南西側斜面に多く見られるシイモチです。モチノキ科の常緑高木であるシイモチは、中国地方西部から九州にかけて分布し、山口県内の島々や沿岸部でよく見られますが、広島県内では大竹市近辺で見られるくらいです。内陸部に生えている例は極めて少なく、この社叢がとても貴重なものであることから、昭和53年(1978)1月31日に県の天然記念物に指定されました。
※次回(9月号)の文化財めぐりは「南区」です。
結成15年のマンドリンサークル。メンバーは広島市内を中心に岡山、山口から集まった音楽好きの15名。楽器編成はマンドリンのほかギター、マンドラテノール、マンドロンセロ、コントラバスの5パートです。主にクラシック曲やマンドリンオリジナル曲を中心に、マンドリニスト新井義悠氏の指導のもと繊細で美しいハーモニーを目指して月1回の合奏練習を楽しんでいます。
「マンドリンアンサンブル ベルカント15周年記念コンサート」はこちら
お問い合わせ先/森安 ✉tk-m@nifty.com
広島県立美術館で「川瀬巴水・旅と郷愁の風景」展を観ました。大正から昭和初期頃の日本各地の風景を木版画で抒情的に表現されていました。雪や雨、朝焼けや闇など微妙な時間を捉えた風景がとても美しくて心に染み込んでくるようで、風情豊かな新版画の世界に魅了されました。(安佐南区 夏椿さん)
☆日本各地、四季折々の美しい版画を観て、旅をしているような気分になりましたね。特に水面の描写が、こんなにもさまざまな表現の仕方があるのかと感動しました。どの絵も本当に心が洗われるものでしたね。(編)
NHK広島の夕方の番組でアナウンサーが黒滝山(竹原市)に登っているのを見た。調べたら駐車場から20分で登れるとあり出かけてみた。とても小さくてやっとくぐれる幸福の鳥居があり主人と二人それぞれくぐる体験をした(鳥居くぐりをテレビで見て行こうと思った)。しかし登りはキツくて少し進んでは休みを繰り返し30分はかかりどうにか頂上に着いた。瀬戸内海が綺麗でよく見えて疲れが癒された。 (三原市 竹内千香子さん)
☆竹原と言えば町並み保存地区や大久野島(ウサギの島)が観光地として有名ですが、低山ハイクも楽しめるんですね。幸福の鳥居、くぐれるか心配ですがチャレンジしてみたいです!(編)
フラワーフェスティバルのないゴールデンウィークは何かピンとこないよねと家族で話をしていましたが、G7広島サミットで時期がズレてはしまいましたが、6月に入ると、フラワーフェスティバル、その前週にはとうかさんが待っています。広島の初夏のイベントが通常の形で行われると、コロナ禍からやっと日常が戻りつつあるのかなと実感できますね。(中区 カメキチさん)
☆サミットで広島に注目が集まり、観光客も多くなりそうですよね。梅雨シーズンだけにお天気が心配ですが、久しぶりの広島の風物詩を楽しみましょうね!(編)
「Mail Box」に投稿してくださった方には抽選でプレゼントを進呈いたします。
❶広島映画サークル協議会第436例会「ロスバンド」鑑賞券(3組6名様)
❷レクチャーコンサートクラシック 上垣内寿光プロデュース ギターと巡る魅惑の音楽史鑑賞券(2組4名様)
❸第44回広島市新人演奏会鑑賞券(5組10名様)
投稿は、投稿フォーム、FAX、郵送で受け付けています。詳しくは「『Mail Box』への投稿はこちら」からご確認ください。
◆締切/令和5年(2023)年6月10日(土)必着 ※当日消印有効
(公財)広島市文化財団 企画事業課「to you」係
TEL.082-244-0750 FAX.082-245-0246