「to you」2026年3月号
令和8(2026)年2月25日(水)発行
令和8(2026)年2月25日(水)発行
昨年度の様子
まりん
ジャンボ衣笠
昨年度ショーイング
昨年の様子
陸上自衛隊 第13音楽隊
©「パリに咲くエトワール」 製作委員会
アラビア社のヴィンテージピッチャー、ビアマグ「Löyl y(ロウリュ)」 グンヴァル・オリン=グランクヴィストによるデザイン 1960-81製造、個人蔵、Photo: Maija Holma

イラスト/田中聡
末田 健治さん(すえだ・けんじ)
津浪神楽団団長
1949年、山県郡加計町津浪(現・安芸太田町)に生まれる。生まれた時からの神楽好き。20歳頃に津浪神楽団に入団、神(シン)の舞手として長年活躍。舞手を引退した後は団長となり団の運営と後進の指導にあたる。I・Uターンなど津浪地区に移住してきた世帯の暮らしの相談をはじめ、農業振興、豊かな自然を核にした観光・町づくりへの取り組みなど、地域の過疎化に歯止めをかけるべく多岐にわたり日々奮闘中。津浪地域振興会会長、ぷらっとホームつなみ代表、2017年より安芸太田町議会議員。
《津浪神楽団》
昭和6年河内神社を主祭神とし、その氏子により設立された。石見神楽の流れを汲む矢上系山県舞の伝統を受け継ぐ六調子の旧舞が特徴。地元をはじめ25年以上続く江波神社での奉納神楽をはじめ広島市内の神楽、イベント、神楽競演(共演)大会などで年間15~25の舞台を務める。団員は安芸太田町内外の10代~70代15名。問/末田TEL.0826-22-0893
「神楽ならどんな会場でも自由自在に演じられる」と言う末田団長も、初めての室内アンサンブルとの協演を前に緊張とワクワク感で胸がいっぱい。公演に向けてお話を伺いました。
■地域で大切に紡いできた芸能
津浪神楽団の舞は旧舞、ゆったりとした六調子です。キワ(区切り)をつけ、緩やかな中にも格調高く舞うことを良しとします。腰を落として舞うので下半身の筋肉を使います。昔は農作業で足腰が鍛えられ、自然に舞う身体が作られていました。先輩方から「昔は秋祭りの前にちょっと足慣らしをして舞った」と聞いています。今はそうはいきません。真冬を除く10ヶ月間、毎週2回、河内神社に集まって練習をしています。練習ではまず先輩の舞を見て吸収し、体にイメージを取り込みます。次にそのイメージを再現できるよう家で努力する。神社の練習で皆に所作の細かいところを見てもらい、精度を高める。それを踏まえて、また家で自主練習。そんなことを積み重ねていく中で、やがて自分の型というものができてきます。人間は皆それぞれ骨格、体力が違うので、同じような舞にはならないです。基本を踏まえた舞を継続することで素晴らしい舞になっていくので、どうしても時間がかかります。芸事は何でもそうですね、奥が深い。憧れだけでは続きません。やはり体の中に“神楽好き”というのがないと。
■水で繋がる農村と都市
島根県の石見地方を源流とする神楽は、かつて中国山地を越えて私たちの住む安芸太田町、北広島町に、そして江の川を遡って安芸高田市へと広がりました。皆さんは普段あまり意識する機会がないかもしれませんが、広島市は水で中国山地の農村と繋がっています。私たちは昔から田んぼを作り、山の手入れをして水源を大事にしてきました。水は勝手に流れているようで、上流で水を大事にすることで下流の街が潤ってきたのです。そういう脈々と続けてきた農村の営みについて、街の人にも興味を持ってもらいたいですし、関わってもらいたい。3月の私たちの演目が、まさに山神・水神の化身と言われる八岐大蛇伝説を基にした創作神楽『オロチ』です。皆様には神楽が育った地域の“今”に思いを巡らせながら、舞台を楽しんでもらえたらと思います。

©2026 Lydia Corporation
井関 智さんおすすめの一冊「季刊『奏でる! Mandolin』」
季刊「奏でる! Mandolin」
発行:株式会社リディア
冊子版1,650円(電子版も有)
発売中
広島の名手も連載中!楽器の物語から技術論まで
年4回発行されている、日本で唯一のマンドリン専門誌。2007年6月に創刊号が出て以来、私はこれまで約20年間この本で勉強してきました。マンドリンの故郷イタリアの名曲から、ヨーロッパや日本のマンドリンオリジナル曲まで紹介しています。またマンドリン音楽の芸術性を高めるための研究や実践も載っています。広島で活躍しているマンドリニスト佐古季暢子さんの「お勧め新曲情報」は、連載46回もの長きにわたって、曲の紹介と演奏の技術的な指導をしています。
さらに日本全国で開催されるマンドリンコンサートや、マンドリンCDの紹介もしてあります。巻末の「楽譜コーナー」ではマンドリンオリジナル曲はもちろん、NHKの大河ドラマや朝ドラのテーマ曲(主題歌)の楽譜なども載せてあります。
私たちヴィタリチオマンドリーノもたくさん利用させていただきました。そんな私たちのコンサートを4月5日(日)に開催します。是非ともご来聴ください!!(入場無料です)

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広島大学でマンドリンと出会い、1974年にヴィタリチオマンドリーノを結成。
現在は指揮者として活動中。
4/5(日)コジマホールディングス西区民文化センターで第40回マンドリンコンサートを開催。
詳細はこちら
| 東区 國前寺
再開発が進むJR広島駅。ここからほど近い場所にある二葉山のふもとは、広島城の鬼門(北東)の方向に当たることから、築城以降城下町を守るための神社仏閣がいくつも建てられました。原爆の被害を受け、失われた建物もありますが、今もなお、江戸時代の情緒が残る貴重な場所となっています。日ごとに春めいてくるこの季節、もぐりんと一緒に歴史探検に出かけてみましょう! |
![]() もぐりん |
國前寺は、広島駅北口から歩いて15分ほどで着く位置にあります。
このお寺は、日蓮宗の寺院であり、暦応3 年(1340)、暁忍(ぎょうにん)という人が開いたことから、もとは暁忍寺という名称でした。その後、明暦2年(1656)に広島藩浅野家第2代浅野光晟(みつあきら)とその正室自昌院が浅野家菩提寺と定めたことから、寺領200石を与え、本堂等を修造し、國前寺と改号されました。國前寺という名前は、浅野家菩提寺である國泰寺の「國」と自昌院の生家である前田家の「前」を取って、つけられました。
國前寺を訪れるとまず出迎えてくれるのが山門です。両脇に仁王像が安置されており、重厚な趣を感じられます。この山門は、天保11年(1840)に建築され、広島市指定重要有形文化財に指定されています。
山門をくぐると見えてくる本堂は、残されていた棟札から寛文11年(1671)の建築であることがわかっており、国の重要文化財に指定されています。同じく重要文化財の庫裏(くり)も同年代のものと推定されています。本堂は、寄棟造で錣葺(しころぶき※1)となっていて、庫裏は切妻屋根で本堂と同様に錣葺となっており、ともに非常に特徴的な外観をしています。また、どちらの建物も外壁に塗籠(ぬりごめ※2)という手法を取り入れ、漆喰で白く塗られています。双方とも広島藩の城大工による建築であり、一般的な寺院建築とは異なって城郭建築の手法が用いられています。

國前寺 本堂
このように境内には、貴重な建造物が残されており、江戸時代の様子をうかがい知ることができます。広島駅の近くにお出かけされた際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
※1 屋根の途中で区切りをつけ、2 段になっている屋根の葺き方 ※2 耐火のために外壁を土塗した構造物
もぐりんと歴史探検は3カ月に1回掲載します。
元祖平成吹奏楽団=吹奏楽=
1991年から市内で活動する吹奏楽団。20~50代の約60名が所属し、春の演奏会(定期演奏会)のほか吹奏楽コンクール、アンサンブルコンテストに参加しています。活動のモットーは、音楽仲間との出会いを大切に、共に楽しみながら音楽を創り上げ、感動を共有すること。毎週末の夕方からJMSアステールプラザで練習を重ねています。練習の見学は、ホームページのお問合せフォームから申込み可能。
ホームページはこちら

◆元祖平成吹奏楽団 第31回春の演奏会

広島の作曲家、堀内俊男氏の「道化師の踊り」をはじめ、多彩なキャラクターが登場する充実したプログラム。音楽によるキャラクターの演じ分けをお楽しみに!
曲目/「付喪神」、映画『紅の豚』より「ポルコ・ロッソ」、「ウィキッド」セレクション、ほか
時/3月8日(日)14:00~
会/広島文化学園HBGホール
料/無料
問/植野 TEL.090-8060-8775
●横川商店街の懐の深さに感銘
「横川ミステリー」という斬新かつ独創的なリアル推理体験ツアーに参加しました。舞台は横川商店街、推理が苦手な私でもツアーの味方で案内人の方がいますし、チームを組んで推理をしていくので安心感がありました。このツアーに参加して感じた事はリアル、没入感、そしてとても面白い。私は横川商店街の懐の深さに感銘を受けさらに横川が好きになりました。観察力×洞察力に自信のある方は是非Sランクの探偵を目指してみてください。 (南区 悦治さん)
☆ 楽しい体験でしたね。全国にはさまざまな謎解きイベントがありますが、お店の人たちとの会話や案内人との駆け引きが楽しめるのは、横川の街の人々の温かさがあってこそだと思います♪(編)
●安佐動物公園の記事を読んで
いつも楽しく拝読しております。「to you」2月号の「安佐ZOO に暮らす動物たち」で紹介されていたケープハイラックス、実は象と同じ祖先ということに驚きました。マルミミ象の赤ちゃんの成長を見守るために年間パスを購入しましたが、マイカーは冬用タイヤを履いておらず、冬場は見に行けていません。春になったら、マルミミ象の赤ちゃんと共にケープハイラックスも見られるといいなと思います。 (呉市 げっ歯目でなくても歯は大事!さん)
☆ マルミミゾウの赤ちゃんは冬の時期、寒さから守るため表に出るのは少ないそうです。ケープハイラックスは再整備工事のため公開には数年かかるそうなので、大きくなった頃のマルミミゾウに会えるのが楽しみですね。(編)
●「to you」毎月楽しみにしています
「to you」を毎号楽しみにしていて、じっくり広島のおすすめイベントなどを見ていると、心がウキウキします。今年も「to you」から得たすてきな情報でたくさんお出かけしたいです! (安芸郡海田町 けいちゃらさん)
☆「to you」では皆が知っているような大きなイベント以外に、小さな施設で行われているようなイベントも載っているので、日々の生活を飽きさせないような気がします。今年もよろしくお願いします。(編)
「Mail Box」に投稿してくださった方には抽選でプレゼントを進呈いたします。
❶第13回東アジア音楽祭2026 in ヒロシマ(ペア券1名様)
❷アステールプラザ芸術劇場シリーズ[レジデンスコレクション]メガジョッキ第6回本公演「残響Δ」(3月21日(土)14:00の回・18:00の回各1組2名様/ 希望の回を選択)
❸現代美術館特別展「エイドリアン・バーグ:無限の庭園」&「フィンランド スピリット サウナ」セット(5組10名様)
❹音楽の花束〈春〉広響名曲コンサート(2組4名様)
投稿は、投稿フォーム、FAX、郵送で受け付けています。詳しくは「『Mail Box』への投稿はこちら」からご確認ください。
◆応募締切/3月10日(火)当日消印有効 ※❶のみ3月6日(金)必着
(公財)広島市文化財団 企画事業課「to you」係
TEL.082-244-0750 FAX.082-245-0246