「to you」2026年10月号
令和8(2026)年9月25日(金)発行
令和8(2026)年9月25日(金)発行
『遠い声』
《準備完了》1968年 広島県立美術館蔵
王培「勿忘菫」
音戸大橋
《無題》 1981年 増山たづ子の 志を継ぐ館蔵
©2026 K2 Pictures・AOI Pro.

イラスト/田中聡
小㞍 健太さん(こじり けんた) ダンサー・振付家
1999年ローザンヌ国際バレエコンクールでプロ・スカラシップ賞を受賞し渡欧。モナコ公国モンテカルロバレエ団を経て、イリ・キリアン率いるネザーランド・ダンス・シアターⅠに日本人男性として初めて入団。2010年よりフリーランスとして活動を開始し、ソロ作品『Study for Self/portrait』などをフランスや日本をはじめ国内外で発表。2017年にはアーティスト、研究者、技術者との協働プロジェクト「SandD」を立ち上げ、舞台芸術における身体表現の新たな可能性を探求している。近年は、森山開次演出『星の王子さま』(飛行士)、小池修一郎演出『ロミオ&ジュリエット』(死のダンサー)、舞台『千と千尋の神隠し』(カオナシ)など話題作に出演。オペラやミュージカルの振付、フィギュアスケート日本代表選手の表現指導など幅広い分野でも活躍している。 現在、「Vitality.Swiss」プログラム・アンバサダー、横浜赤レンガ倉庫1号館振付家。2027年2月、新国立劇場小劇場にて新作を発表予定。
「何を伝えようとして、なぜこの表現なのか」。創作過程を観客と共有することで、観客もダンサーも一人一人が想像を広げ、自由に作品を楽しむ。――そんな今回のプログラムについて、小㞍さんに伺いました。
■コンテンポラリーダンスの魅力
私は、コンテンポラリーダンスを異なる分野やバックグラウンドを持つアーティストたちが、それぞれの専門性や知見を持ち寄り、新しい表現を生み出していくための在り方だと考えています。決められたメソッドや形式に縛られるのではなく、時にはそれらを壊しながら「今、この人だからこそできる表現」が追求できる。身体を通して、その瞬間にしか生まれない表現を探り続けられる。それがコンテンポラリーダンスの面白さであり、私が一番惹かれているところです。
■鑑賞のためのヒント
今回は完成された作品をお見せするのではなく、創作の途中経過をお見せすることになります。普段はなかなか見ることのないリハーサルの様子を公開し、振付家やダンサーのトークを通して、つくる過程や作品の意図、クリエイティブなアイデアを共有することで、観客の皆さんを含め私たちの想像が広がれば、それぞれの視点で楽しむことができると思っています。言葉を用いないダンスや身体表現は、必ずしも「理解する」ものではなく、見て、感じるものでもあります。だからこそ、私たちが何を伝えようとしているのか、なぜこのような表現を選んでいるのか、その過程も少しずつ共有していきたいです「。想像すること」を、観客の皆さんと一緒に楽しみ、学んでいけたらと思います。
■大切にしていること
私にとって、ダンスは「対話」です。自分自身との対話から始まり、そこから他者、共演者、音楽、そして空間へと広がっていく。自分が踊る環境とどのようにコミュニケーションを取り、身体という一つの媒体を通して、そこにある記憶とどのように向き合い、蘇らせることができるのか。それは、創作する上でいつも大切にしていることです。
■能舞台での公演
能舞台は、「素のままでいること」がとても重要な場所だと感じます。何かを飾ったり、表現をつくりすぎたりすると、かえって通じないような緊張感がある。だからこそ、その場で自分自身の想像力と身体をどれだけ信じ、素のままで動くことができるのか。とても楽しみであると同時に、少し怖さも感じています。その緊張感も含めて、今回の創作を楽しみにしています。
アステールプラザプロデュース 小㞍 健太ダンサー育成プログラム ダンスインテンシブ広島(DIH)オーディションはこちら
広島市健康づくりセンター 健康科学館
文・写真:to you 市民パブリシスト 檜垣 全次郎
広島市の健康科学館では7月から11月までの企画展「わたしのからだ 骨と筋肉元気もりもり」が行われています。
骨と筋肉のテーマにそった展示会場は多くの保護者と子どもたちが筋肉を使ったゲームや展示品に触れて、骨や筋肉の知識を学び、感じている様子をうかがうことができました。以前個人的に来館した際の企画で、聴力を確かめるコーナーでは、子どもや若者は聴こえても年齢を重ねると聴き取れなくなってくるという高周波域の音、いわゆるモスキート音は聴こえず、私自身の加齢による身体の変化に対して素直に向き合う機会となったことを思い出しました。
健康科学館には「わくわくイベント」、「簡単工作教室」などの催しが準備されていて、当日は「簡単工作教室」として「ホネストラップ」作りが会場で行われていました。
「ホネストラップ」は、プラ板に何種類も準備された骨、筋肉のイラスト見本からお気に入りのイラストを選んで、プラ板にイラストをトレースしながら書き込んでつくっていきます。作業テーブルについた子どもたちは何色で塗ろうか、名前をどこに書こうかと保護者に相談している子も、一心不乱にペンを使って黙々とプラ板に書き込む子も、完成と思ったら順次次工程のトースターを使った加熱の工程へ並びます。加熱の間に完成を待ちながらぴょんぴょん跳ねる子もいます。しっかり焼きあがって、固く冷えたらストラップ紐をとおしてもらって自作のホネストラップの完成です。
平成元年に開館した健康科学館も37年の歴史を重ねて、令和9年の3月いっぱいでの閉館も決まっています。夏休みの土曜日、子どもたちの声が絶えない健康科学館は、身体の不思議と健康を見直すための工夫でいっぱいの施設になっているので閉館前に再度家族を連れて訪ねておきたい施設だと思いました。
「to you 市民パブリシストによるバックステージレポート」は3ヵ月ごとに掲載します。
1998 年に発足し、定期演奏会や地域のイベント出演などの活動を続けている吹奏楽団。アットホームで温かい雰囲気が持ち味の楽団で、「音楽で一人でも多くの人に笑顔を届けたい」と、週に1度の練習に励みます。指導は「アンサンブル・アリオーソ」主宰の金指健一郎氏、現在のメンバーは大学生から子育て世代、シニアと幅広い年齢層の35 人。団名には「純粋無垢な気持ちで音楽を」という思いが込められています。

★団員募集中★
【参加条件】① 18 歳以上(高校生不可)②楽器経験& 合奏経験(3 年程度)有り③楽器所有(打楽器相談可)【応募方法】HP「お問い合わせフォーム」またはInstagram のDM にて ※募集中のパートは問合せください。
ホームページはこちら
インスタグラムはこちら

MKU吹奏楽団 第11回定期演奏会
音楽ができる日頃の感謝の気持ちを込め、団員が心を一つにした音楽を届ける定期演奏会。「生の音」ならではの迫力と胸を震わせる感動を、ぜひ会場で体験してください。
時/11月1日(日)14:00~
会/南区民文化センター ホール
料/無料
問/MKU吹奏楽団(団長:水野)
TEL.090-5371-1139
市内を拠点に活動するサークルの情報発信、検索に広島市のポータルサイト[ひろしま情報a-ネット]をご活用ください。
●頼山陽史跡資料館 企画展「澤三石“清逸の人”」
「to you」9月号で澤三石(さわ・さんせき)という人を初めて知りました。ぜひ頼山陽史跡資料館に行って人物を知りたいものです。(安芸区 はあさん)
☆ 学芸員さん曰く、あまり知られていない江戸時代の広島を、人物を通して知ってもらうために企画されたそうです。人物像から書画作品まで詳しく展示しているそうなので、当時の雰囲気を噛みしめてみてくださいね。(編)
●興味深い身近な史跡
「to you」9月号の「もぐりんと歴史探検」のコーナーで紹介されていた佐伯区「海老山公園」のことを全く知りませんでした。歴史探検のコーナーは興味深く、今回は地元の身近な場所なので、涼しくなったらぜひ訪れてみたいと思います。(佐伯区 本保由香里さん)
☆ 生活圏に意外な歴史があったことを知ると、ロマンがあって想像が膨らみますよね。当時のお城から見えたであろう景色をぜひ体感してみてください♪(編)
●夏休みが終わったと思ったら…。
子どもの夏休みが無事に終わりました。「いってらっしゃーい!」と初日子どもを送り届けた途端、私が風邪をひいて体調を崩してしまいました。いつも子どもたちの風邪をもらう方だったので、ショックです。「to you」を読んで、今月はどこに出かけようか楽しく計画たてようと思います。(安佐南区 りんごさん)
☆ 夏休み、お疲れ様でした。厳しい残暑が去ったと思ったら急に寒暖差の激しい日々が続いて身体がついていかないですよね…。これから秋が一段と深まる寒露の季節、無理なくお出かけを楽しんでくださいね♪(編)
■お便り大募集
イベントや「to you」の感想、身近な出来事などを200字程度にして表紙右上の宛先に「to you Mail Box」係と書き添えて郵送・FAX・Eメール等でお送りください。抽選で以下の鑑賞券をプレゼントします。(プレゼント名を明記)
【プレゼント】
❶Hiroshima Happy New Ear35「上村文乃チェロリサイタル」(2組4名様)
❷音楽の花束〈秋〉広響名曲コンサート(2組4名様)
❸八丁座・サロンシネマ共通鑑賞券(11月末日まで有効)(3組6名様)
❹県立美術館 菅井汲展(5組10名様)
❺泉美術館 増山たづ子展(5組10名様)
◆締切/10月10日(土)※当日消印有効※❶のみ10/6(火)必着

久びさの 友は日なたの匂ひして すすき野原の 道来たりしか
烏尾 朋江(第34号一般の部・短歌部門)
武田山 色づくところ 秋になり
平松 紡凪(第34号ジュニアの部小学生低学年・俳句部門)
(公財)広島市文化財団 企画事業課「to you」係
TEL.082-244-0750 FAX.082-245-0246