「to you」2025年3月号
令和7(2025)年2月25日(火)発行
令和7(2025)年2月25日(火)発行
エアロ アバンテ ©TAMIYA ミニ四駆は株式会社タミヤの登録商標です
男女工休憩室正面屋上飾之図 (部分)
令和5年度「西区民音楽祭」の様子
藤島孝臣 シャンパングラス
黄金家鉄兵
さろんコンサートの様子
『広島生まれ』
「青玻璃」2024 年
イラスト/田中聡
魚住 恵さん( うおずみ・めぐみ)
ピアニスト
(イラスト右):大阪府出身。広島県立安古市高校卒業。エリザベト音楽大学卒業、専攻科修了。同大定期演奏会、卒業演奏会、中四国新人演奏会、広島市新人演奏会に出演。1984 年日仏フランス音楽コンクールピアノ部門最高位。1988年広島プロミシングコンサートで広島交響楽団と協演。ヒロシマスカラシップを得て王立ブリュッセル音楽院上級課程に留学、栄誉賞を得て修了。2000 年エリザベト音大博士学位をピアニストとして初めて取得。現在、エリザベト音楽大学講師、広島文教大学非常勤講師、カワイ広島音楽教室ハイレベルコース講師。日本ピアノ教育連盟会員、ピティナ正会員。
魚住 りえさん( うおずみ・りえ)
元日本テレビアナウンサー
(イラスト左):元日本テレビアナウンサー、フリーアナウンサー、スピーチ・ボイスデザイナー。大阪府出身。広島県育ち。広島県立安古市高校時代、放送部に在籍し、NHK杯全国高校放送コンテスト朗読部門で全国第3 位、優秀賞受賞。慶応義塾大学文学部卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。『所さんの目がテン!』、『ジパングあさ6』などを担当。2004年からフリーに転身し、テレビ・ラジオで幅広く活躍中。著書に『たった1 日で声まで良くなる話し方の教科書』、『たった1 分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書』、『話し方が上手くなる! 声まで良くなる! 1日1分朗読』ほか。YouTube「魚住りえチャンネル」ではコミュニケーションスキル、朗読のレッスン動画を公開中。
ピアニストの姉・魚住恵さんと音声表現のプロである妹・魚住りえさん共演による朗読と音楽のステージ。公演を前にお二人にお話しを伺いました。
■芥川作品とドビュッシー、坪北作品
魚住 恵さん:広島で妹とデュオコンサートを開催するのは約10年ぶりです。幼い頃から気心の知れた妹の朗読をとても信頼しているので、久しぶりに一緒に舞台に立てるのは嬉しいことです。
私が第1部の『蜘蛛の糸』に、直感的にフランスのドビュッシー作品を選んだのは、芥川作品とドビュッシーの音楽には共通するものがあると感じたからです。それは優れた自然描写と、また普遍的な人の心情を描いている事。それでいて無駄な言葉、音は削ぎ落されて凛としている事です。ドビュッシーは感覚を研ぎ澄まして一音一音の音色を作る必要があり、いつも本当に大切な事は何かを探し続けながら演奏しています。
そして2部の『蜜柑』では、坪北先生が今回のために作られた作品をお届けします。物語の情景に寄り添うような美しい曲ばかりなので、どうぞ、お楽しみに。
朗読と音楽の両方からパワーをもらいながら、一緒に色鮮やかな物語の世界を作りたいと思っています。
■目の前のお客様に語る高揚感
魚住 りえさん:広島の安古市高校を卒業し、アナウンサーになって30年近く経ちました。
朗読(ナレーション)は私のライフワークです。アナウンサーの仕事は、原稿読みやレポート、実況、番組の司会などさまざまですが、朗読は音声表現が際立つ分野。自分の身体を楽器にして、声で聴く人の心に届けること。朗読は音楽の演奏にとても似ています。
姉とはお互いに雰囲気や間合いが分かっているので、今回も安心して舞台に立てます。何よりスタジオの中ではなく、目の前のお客様に直接思いを届けられるので、ワクワクして、自然に気持ちが入ります。
芥川龍之介の不朽の名作「蜘蛛の糸」は天国と地獄のギャップを表現し、「蜜柑」はモノクロから明るい色彩へと変わる世界感をお届けします。コンサート中には「質問コーナー」もあり、お客様との対話も楽しみつつ、カジュアルで温かい会にしたいと思っています。是非!気軽にお越しください。
詳細はこちら
坪北紗綾香さんおすすめの一冊『話し方が上手くなる! 声まで良くなる! 1 日1 分朗読これぞ日本語最高峰! 何度でも読みたい名文・名作編』
魚住りえ(著)、高澤秀次(協力)
出版社:東洋経済新報社
朗読は、言葉で人に伝えること。伝えるって、本当に難しいですよね。魚住りえさん(元 日本テレビアナウンサー)の朗読は、すーっと情報が入ってくる心地よさと、決して大げさではない表現の幅の広さが魅力。この本は、そんな朗読の表現の仕方を「魚住式朗読メソッド」として分かりやすく解説してあります。さまざまな時代の文学作品を少しずつ取り上げているので、今まで知らなかった作品との出会いがあるかもしれません。
おすすめは、芥川龍之介の「蜜柑」。名作文学といえども、約100年も前の文豪の書いた文章は、なかなか読みにくいもの。さて、どう向き合うのか!?
3月14日には、魚住りえさんと、姉の魚住恵さんを招き、レクチャーコンサート「芥川×〇〇」を催します(東区民文化センター)。音楽と朗読のコラボレーションをお楽しみください。「蜘蛛の糸」と「蜜柑」を取り上げます。この本の販売&サイン会もありますよ。
広島を拠点に活動する作曲家。3/14「魚住恵&魚住りえデュオコンサート」では芥川龍之介とドビュッシー、そして自身とのコラボレーション演奏会を企画。
詳細はこちら
中区 デパートの地下から見つかった貝化石
みなさんは、「昔この場所はどんな場所だったのだろう」とか、「昔の人たちはどんな風景の中で暮らしていたのだろう」と思ったことはありますか? 今回そんな疑問に答えてくれる貝化石をご紹介します。 |
![]() もぐりん |
この化石は、1936 年の福屋八丁堀本店の工事の際に地下から見つかり、現在、1 階に展示されています。展示されている化石はすべて二枚貝で、ウラカガミ、イヨスダレ、シラトリガイ、イセシラガイの4 種類で、科学分析によって、約5500~5000 年前頃に生きていたことが分かっています。市街地の中心部の化石は、地下深くまで工事をしなければ見つかることがないため、めったに見ることが出来ない、たいへん貴重なものです。
貝類は、種類ごとに生活環境が決まっているため、貝化石は昔どのような環境だったかを詳しく知る手掛かりになります。福屋八丁堀本店の貝化石は全て2枚の殻が合わさった状態で見つかっているため、遠くから流されてきたのではなく、現在建物が建っている場所で生息していたということが分かるので、この場所の昔の環境を読み解くことができます。
これらの二枚貝は、北海道以南のやや暖かい海で砂よりも細かい、水深10m 程度の泥に近い場所に生息する貝です。特に注目されるのは、ボールのように丸くて大きなイセシラガイです。この貝は、ぬかるむように柔らかい泥に深く潜って生活することがわかっています。このことから、かつてこの一帯は、泥のような細かい砂がたまる波が穏やかで温かい水深10 m程度の海だったことがわかります。
今から5500~5000 年前頃は縄文時代の前期にあたり、東区牛田早稲田山や安佐南区山本には、当時の人々の生活の一端を知ることができる遺跡が点在しています。ここがまだ海だった頃は黄金山や比治山、江波山は海に浮かぶ島で、きっと縄文人たちが行き来し、時には生活の糧を得ていたことでしょう。八丁堀に寄られた際は縄文時代の広島の風景を想像しながら標本を見学してみてはいかがですか?
もぐりんと歴史探検は3カ月に1回掲載します。
五日市吹奏楽団=吹奏楽=
現在、20代~60代の44名が所属する五日市吹奏楽団(通称:五吹(ごすい))。
「みなさまに親しまれ、愛される楽団を目指して」をキャッチフレーズに、伊藤 潤の指揮のもと団結してハーモニーを響かせます。モットーは、一つ一つのステージを大切に、観客の心に残る演奏をすること。五日市公民館まつり、佐伯区スポーツ大会、佐伯区民まつりなどイベントに多数出演し、地域で人気を博しています。
メンバー募集中。練習日時など問合せはホームページからお問い合わせください。
◆『スプリングコンサート2025』
毎回、大盛況の演奏会。大人から子どもまでお馴染みの曲がたくさん詰まった楽しいプログラム。家族や友人と誘い合わせてお出かけを。
●4月26日(土)17:00~
佐伯区民文化センター ホール
詳しくはこちら
●恵方巻
2月2日は節分。今年の恵方は西南西。恵方に向かって太巻寿司を無言で丸かぶりすると、その年は幸運に過ごせると言われています。(安佐北区 西南西さん)
☆ 私は関東出身なのですが、広島に住んでからこの風習を知り驚きと戸惑いでした。でも美味しい海鮮が食べられる上に幸運に過ごせるとのことで、こちらの風習にすっかり染まっています(笑)。(編)
●映画『グレート・インディアン・キッチン』
もともと映画はあまり見ないほうでしたが、退職後は主に新聞などの映画紹介を参考に作品を選んで見るようになりました。映画は映像や音楽、セリフを通して自分を重ねられるところが魅力です。特にインド映画は格別です。2 月号掲載の『グレート・インディアン・キッチン』は以前から待ち焦がれていた作品です。今回上映されることを知り楽しみにしています。(東区 日下洋子さん)
☆ こちらの映画は同じ女性として色々考えさせられそうです。結婚生活に息が詰まりそうな主人公ですが、最後は歌って踊る多くのインド映画のように明るく終わってほしいなと思います。(編)
●初めてのスタッフ業務
昨年11月にとある医学学会の運営スタッフとして参加しました。学会の朝は早く、私は午前8時前には現場入りしましたが、すでに大勢のスタッフが各々の仕事に従事していました。私の仕事は、演者の方が発表する時間カウントの機械と、題目の画面を切り替える機械の操作でした。また、ポスター発表の場で、司会進行の先生の横についてアシスタント業務もしました。すべてが初めての事でしたが、とても楽しかったです。機会があれば、また参加したいです。 (佐伯区 エアロビママさん)
☆ お疲れ様でした。舞台裏での操作やアシスタントって緊張しますが、スタッフみんなでやり終えた時、他には代えがたい達成感や充実感がありますよね。今回の経験を生かしてまた参加してくださいね。(編)
「Mail Box」に投稿してくださった方には抽選でプレゼントを進呈いたします。
❶魚住 恵&魚住りえ デュオコンサート「芥川×○○」鑑賞券(2組4名様)
❷小蔦寛二ピアノリサイタル鑑賞券(3組6名様)
❸自主映画「瞬きの閃光〜序章」上映会&イベント鑑賞券(1組2名様)
❹安芸区民文化センターサロンコンサート「川上統作品展」鑑賞券(2組4名様)
❺世界劇団3都市ツアー『雫れ落ちて、朝』鑑賞券(3/22(土)19:00の回2組4名様)
投稿は、投稿フォーム、FAX、郵送で受け付けています。詳しくは「『Mail Box』への投稿はこちら」からご確認ください。
◆締切/❶❸❹3月6日(木)必着/❷❺3月10日(月)当日消印有効
道の辺に いぬのふぐりの花見つけ 今日の一日これで良しとす
木戸 博恵(第33号一般の部・短歌部門)
かざぐるま ぐるっとまわって かぜおくり
高村 悠人(第33号ジュニアの部・小学生・低学年・俳句部門
(公財)広島市文化財団 企画事業課「to you」係
TEL.082-244-0750 FAX.082-245-0246