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文化情報マガジン「to you」

「to you」2023年9月号

令和5(2023)年8月25日(金)発行

今月のおすすめイベント

財団主催
安芸音楽祭「和太鼓」【終了】
令和5(2023)年9月10日(日)/安芸区民文化センターホール

海田鼓童子WADAIKO凛華

みなぎる鼓動 心に響く打音1部はワークショップ参加者、海田鼓童子WADAIKO凛華、広島文教大学和太 […]

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財団主催
第2回ひろしま国際平和文化祭 開催1年前プレイベント アニメ映画「BLUE GIANT」特別上映【終了】
令和5(2023)年9月11日(月)/JMSアステールプラザ中ホール

©2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©2013 石塚真一/小学館

令和6年8月に開催する第2回ひろフェスのメディア芸術部門「ひろしまアニメーションシーズン2024」の […]

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財団主催
レクチャーコンサートクラシック 末永雅子プロデュース 音楽が与える4つの力~喜び・活気・やすらぎ・結びつき~【終了】
令和5(2023)年9月14日(木)/東区民文化センターホール
音楽を聴いて心が晴れた… こんな経験はありませんか?今回のテーマは『音楽』。音楽療法の観点も交えなが […]

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財団主催
さえきサロンコンサート【終了】
令和5(2023)年9月16日(土)/佐伯区民文化センタースタジオ
ジプシージャズ~時代を超えて愛される音楽~1930年~ 1940年代にジャンゴラインハルトとステファ […]

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財団主催
話芸に親しむパート136【終了】
令和5(2023)年9月16日(土)/南区民文化センタースタジオ

柱 笑福

必見! 広島で活躍する演芸家たちの爆笑ステージ広島演芸協会に所属する落語家たちによる、爆笑ステージで […]

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財団主催
横川落語会 第42回 柳家小八独演会【終了】
令和5(2023)年9月16日(土)/コジマホールディングス西区民文化センタースタジオ

柳家小八

広島出身の真打落語家による独演会シリーズ第42回となる今回は福山市出身の柳家小八さんによる独演会です […]

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財団主催
こども
文化芸術団体支援事業 親子でいっしょに笑顔いっぱいコンサートⅣ【終了】
令和5(2023)年9月18日(月・祝)/コジマホールディングス西区民文化センターホール
どうぞ乳幼児の方もいっしょにおいでください小さなお子さまから大人の方まで家族そろって楽しめるコンサー […]

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財団主催
あさみなみダンスパフォーマンス【終了】
令和5(2023)年9月18日(月・祝)/マエダハウジング安佐南区民文化センターホール

前回の様子

ダンスパフォーマンスを見に行こう!安佐南区内でダンス活動をしている18団体が、ヒップホップダンス、フ […]

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財団主催
ケベック映画特集【終了】
令和5(2023)年9月21日(木)、令和5(2023)年9月22日(金)、令和5(2023)年9月23日(土・祝)、令和5(2023)年9月28日(木)、令和5(2023)年9月29日(金)、令和5(2023)年9月30日(土)/映像文化ライブラリー2階ホール

『ボーイソプラノ ただひとつ の歌声 』ⒸMyles Aronowitz 2014

ケベックゆかりの映画監督が創造する多様な表現世界フランス語を公用語とし、独自の文化・芸術を育んできた […]

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姜暁艶(ジャン・ショウイェン)Withスペシャルゲスト東儀秀樹Concert【終了】
令和5(2023)年9月24日(日)/JMSアステールプラザ大ホール
平和を祈り二胡と雅楽がコラボ。中国の伝統楽器・二胡の奏者で、広島を拠点に全国で活躍する姜暁艶さんのコ […]

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森山開次「サーカス」【終了】
令和5(2023)年9月28日(木)/JMSアステールプラザ大ホール

撮影:鹿摩隆司、提供:新国立劇場

親子で楽しむ、魔法の時間!ダンスの身体表現を突き詰め、数々の実験的な試みをしてきた森山開次。「子ども […]

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財団主催
アステールプラザ芸術劇場シリーズ[レジデンスコレクション]グンジョーブタイ第9回本公演 「ゆうれい」【終了】
令和5(2023)年9月29日(金)、令和5(2023)年9月30日(土)、令和5(2023)年10月1日(日)/JMSアステールプラザ2階多目的スタジオ

グンジョーブタイ第8回本公演 「甘くなく苦くなく、子供でもな くましてや大人でもない」 舞台写真©石井清一郎

イプセン屈指の問題作を現代的演出でアレンジ家名を守るため、愛のない結婚を否定しつつも因襲的な観念に縛 […]

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財団主催
近代の広島城【終了】
令和5(2023)年7月22日(土) ~ 令和5(2023)年10月1日(日)/広島城天守閣第四層企画展示室

歩兵第71連隊の兵士と天守(大正4年(1915))

城が紡いだ新しい物語明治維新以降、近世城郭としての役割を終えた広島城は陸軍の管轄となり、その姿・役割 […]

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ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者【終了】
令和5(2023)年9月2日(土) ~ 令和5(2023)年10月29日(日)/ひろしま美術館

書籍『装飾アルバム』より「花言葉」(pl.35)、 1900年、リトグラフ/紙、チマル・コレクション

チェコから選りすぐりの作品!アール・ヌーヴォーの代表的な画家アルフォンス・ミュシャ(1860 〜 1 […]

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THEATERS【終了】
令和5(2023)年9月2日(土) ~ 令和5(2023)年9月15日(金)/横川シネマ

「俺と映画と、ある女」監督:鈴木太一

広島も登場、ミニシアター短編集。2021年作、「ミニシアター」をテーマにした4監督によるオムニバス。 […]

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財団主催
こども
企画展「『ごんぎつね』が語る昔のくらし」【終了】
令和5(2023)年9月9日(土) ~ 令和5(2023)年11月26日(日)/郷土資料館

ごんぎつねと昔の道具

『ごんぎつね』の世界をのぞいてみよう童話『ごんぎつね』は新美南吉の代表作で、教科書に採用されるなど、 […]

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横川まちの芸術祭ーよこげいー【終了】
令和5(2023)年9月16日(土) ~ 令和5(2023)年10月15日(日)/横川エリア一帯
駅&商店街一帯で多彩なイベント!「歴史とアートのまちづくり」を進める横川エリアのアートイベント。期間 […]

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表紙インタビュー ひと・こえ

イラスト/田中聡

文楽の舞台には、内なる自分と共鳴する“何か”がきっとある。

竹本 錣太夫さん(たけもと・しころだゆう)
文楽太夫
広島県出身。1969年四代竹本津太夫に入門 竹本津駒太夫と名のる。1970年10月朝日座で初舞台。1989年1月五代豊竹呂太夫の門下となる。2021年1月大阪・国立文楽劇場において、六代目竹本錣太夫を襲名、「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)~土佐将監閑居の段(とさのしょうげんかんきょのだん)」で披露。2020年4月切語りに昇格。
2020年3月第39回(令和元年度)国立劇場文楽賞文楽優秀賞ほか受賞多数。2021年12月第56回大阪市市民表彰「文化功労部門」受賞。

10月4日(水)に上演の『桂川連理柵』の「帯屋の段」で切語り(※)を務める竹本錣太夫さん。公演を前に、文楽の楽しみ方、舞台への思いを伺いました。

※切語り:重要な場を語る太夫に与えられる最高の資格

■文楽には「形」がある

「人形浄瑠璃文楽」の舞台は、江戸時代に創作されたお芝居の形を崩さず、台本も含め当時とほぼ同じ形で上演しています。一人のナレーター(太夫という義太夫語り)が、一人の三味線弾きさんと共同で、お芝居の全てを声と三味線の音だけで表現します。
当世風に例えるなら、オペラやミュージカルで登場人物の台詞や歌、心の動き、物の動きを二人で演じ切ります。しかも舞台脇の畳一畳ほどの空間(床)に座ったままで。床の二人が作り出す世界に呼応して、役者として登場するのは物言わぬ人形達です。人形一体を「人形遣い」が三人掛りで動かすので、登場人物(人形)の数×3の人形遣い達が狭い舞台にひしめきます。これが何百年もかけて日本人が作り込んだ文楽独特のお芝居の形です。初めてご覧になる方には不思議な世界に見えるかもしれません。まずこの「形」に慣れていただき、心を柔らかく開いて観てください。太夫の発する言葉、声の響き。三味線という楽器の音の響きと日本の音楽特有の音感や旋律。人形の動きの極端にデフォルメされた「形」。人形の衣装の美しさ、登場人物の言葉の一片。何でもいいのです。文楽の舞台が、皆さまの心の中に必ず有るはずの「何かに共鳴する内なる自分」を見出すきっかけになれば良いな! と思っています。

■文楽は楽しい

私は20歳で文楽の世界に入り、50年以上経ちました。今日の舞台、明日の舞台が常に今までで一番充実した舞台でありたいと思っております。お客様の反応が良い時は嬉しいですね。お芝居をご覧になっているお客様がそっと涙を拭われるような場面は、何だか自分が報われたような嬉しい気分になります。人形遣いさんや三味線弾きさん皆、同じだと思いますが、上演中のお客様の拍手は嬉しいです。もしも面白かったと思われた時や良かったと思われた時は、ご遠慮なく盛大な拍手をお願いいたします。私たちにとりましては大きな励みとなります。文楽は実に楽しい芝居です。ぜひこの楽しい時間を共有いたしましょう!

「文楽協会創立60周年記念 2023年度10月地方公演 人形浄瑠璃 文楽」はこちら

〜おうちで楽しむ〜 わたしのおすすめBOOK

陣内雅文さんおすすめの一冊『奈落の底から見上げた明日』

著:照ノ富士春雄
発行:日本写真企画
1,650円(税込)
単行本発売中

僕を支える横綱の品格

祖父の影響で、子どもの頃から大相撲が好きでよくテレビで観ていました。その頃の横綱といえば貴乃花関。勝っても負けても淡々としている姿は子どもながらに「横綱の品格」を感じました。
この本は、僕と同い年でずっと応援している横綱・照ノ富士関によって書かれたもの。彼は2015年に豪快さと気持ちを全面に出す相撲で大関まで駆け上がり「次の横綱」と言われていたものの、そこから怪我と病気で序二段まで番付を下げてしまいます。そこから復活し、2021年に横綱に昇進したわけですが、そこに至らしめたものは肉体的な回復・成長はもちろん、精神的な成長・考え方の変化が大きかったことをこの本で知りました。
奈落の底から生まれた「周りへの感謝」「すべて自己責任」の精神。逆境を乗り越え、淡々と我が相撲道を歩む姿はまさに「品格ある横綱」。書道家として、そして人として、これから生きていく上で大切にしたいことをこの本から学びました。

陣内(じんのうち) 雅文さん

人と人をつなぐ、人の夢を応援する書道家。9月13日から個展開催。

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もぐりんが行く! 文化財めぐり

第46回 南区(広島駅・比治山周辺)

今回もぐりんが行くのは南区の広島駅・比治山周辺です。この地域には、どのような文化財があるのでしょうか。

猿猴橋(南区猿猴橋町)

親柱のブロンズ製の鷹をはじめ豪華な装飾で注目される猿猴橋は、もともと木橋でした。広島城下に架かる数少ない橋の一つとして、また東の玄関口として重要な役割を担っていました。この橋を渡って多くの人々が城下を抜けて京都や九州へ往来していました。歴史学者で漢詩人の頼山陽もその一人です。彼は若い時に脱藩を図り一時幽閉されたのですが、のちに赦されて京都へ移り活動していました。橋の北詰には、彼が帰省の際に詠んだ漢詩「郷に到る」の説明板があります。そこには、この猿猴橋が見えると故郷に戻ったという気持ちになり、早く母梅颸(ばいし)に会いたいという思いの詩が紹介されています。

猿猴橋と北詰にある頼山陽の漢詩説明板

頼家之墓(南区比治山町)<広島県指定史跡>

猿猴橋を市街地に向かって渡り、南方向に進むと比治山の麓、多聞院があります。その境内の一画が頼家の墓所となっています。
江戸時代中・後期、広島藩の学問所の教授として登用され、学者として頭角を現した頼春水をはじめ、その弟で郡代官や三次町奉行として活躍した杏坪、学者で能書家でもあった山陽の長男聿庵たちがひっそりと眠っています。彼らの墓は私たちがよく目にする仏式のものではなく、儒教の様式によった特徴的な墓石となっています。ここは昭和15(1940)年に県の史跡に指定されています。

多聞院にある頼家之墓

※次回(12月号)の文化財めぐりは「安芸区」です。

グループ紹介(なかまたち)

アンサンブルTYSTA(ティスタ)=音楽と朗読=

平和への思いを発信したいと2019年に4人で結成した音楽と朗読のグループ。自主公演のほか、依頼を受け児童館で子どもたちに平和の大切さを伝える公演をしてきました。来年の夏には公民館で一般向けの公演を予定。毎回、対象年齢や客層を考慮した表現を心掛けながら、方向性がズレないように舞台を作り上げます。コンサートとしても楽しめることを大切に、思いが伝わるよう工夫を凝らしているそうです。

左から佐古季暢子(マンドリン)、竹本順子(ピアノ)、山田公子(ソプラノ)、多和田さち子(朗読)

「アンサンブルTYSTA 第2回公演『つたえる』」はこちら

Mail Box みなさんからのお便りです

●アルフレド・ジャー展

アルフレド・ジャーさんの記事が良かった。作品を誕生させるまでの方法、好奇心が何よりも大切だということ。作品を観て、アルフレド・ジャーさんの答えを受け取れるか? コミュニケーションが成立するか?自分を試したい。(中区 市川敦子さん)
☆アルフレド・ジャー氏が伝えたいこと、それを受け止めたらヒロシマについてより深く考えさせられるかもしれませんね。受け止めた時の感想をお聞きしてみたいです。(編)

●日本一のバオバブ

「to you」8月号掲載の「季節の花散歩」。日本一のバオバブと熱帯の植物はすてき! 私はマダガスカルへバードウォッチングツアーで行った事があり、その時に現地で見ました。かの地で掘り起こしたバオバブを日本の広島の植物公園へ運搬して、植え付け、昨年まで世話をした担当者の話を、中央図書館で聴講しました。(安芸郡海田町 松﨑成子さん)
☆バオバブは「星の王子さま」にも登場しお話の世界のもののように感じますが、本物を見た時やオーストラリアから運ばれ植え付けをした時の苦労を聞くと非常に重みを感じられそうですね。夏に咲く花も見どころですね。(編)

●紙面に感銘

これまで何気なく見過ごしてきた「to you」。初めて中身をじっくりと拝読して驚きました。あまり知られていない演奏会や展示会等の情報が細かく網羅されており、情報収集力もさることながら、膨大な情報をコンパクトに分かりやすくまとめられた紙面に感銘を受けました。還暦を過ぎた今、これからの人生の趣味・特技を見つける道標として、毎月熟読していきたいと思います。(安佐南区 夢の旅人さん)
☆ありがとうございます。若い頃には興味がなかったものが、年齢を重ねると面白く思えてくることがありますが、「to you」には新たな好奇心の扉を開くイベントなどがたくさん詰まっています。これからもご愛読ください♪(編)


今月のプレゼント

「Mail Box」に投稿してくださった方には抽選でプレゼントを進呈いたします。
人形浄瑠璃 文楽(2組4名様)※希望の部を明記
ミュシャ展(5組10名様)
HIROSHIMA HAPPY NEW EAR 31(広島の新しい耳)藤村実穂子リサイタル(2組4名様)

投稿は、投稿フォーム、FAX、郵送で受け付けています。詳しくは「『Mail Box』への投稿はこちら」からご確認ください。
◆締切/令和5年(2023)年9月10日(日)必着 ※当日消印有効

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ほっと文芸│市民文芸作品集「文芸ひろしま」より

吊り革に 関節あずけ揺れている 夕映え電車の マリオネットは
長門 輝子(第32号一般の部・短歌部門)


ばあちゃんの やっぱりおいしい くりきんとん
さこ田 あゆ(第32号ジュニアの部・小学生低学年・俳句部門)

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(公財)広島市文化財団 企画事業課「to you」係
TEL.082-244-0750 FAX.082-245-0246

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