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文化情報マガジン「to you」
令和5(2023)年2月24日(金) 更新

特集
『目頭を押さえた』作・演出:横山拓也 (iaku)

3年ぶりの開催となる演劇引力廣島の公演。2012年大阪・ABCホールでの初演以来、各地で再演が繰り返されている名作『目頭を押さえた』を、舞台を広島に置き換え、横山拓也さんの演出でお届けします。

横山拓也さん
作・演出の横山拓也さんよりメッセージ

大学時代に父親から譲ってもらった1976年製のPENTAX MEという初心者向けのフィルムカメラを今も大事にしています。僕とほぼ同い年のカメラ。公演を前に、久しぶりにフィルムを買って、シャッターを切ってみました。まだ現像に出していないのですが、どんな仕上がりになるか楽しみです。
『目頭を押さえた』の主人公の遼という女の子は、母親の遺品のフィルムカメラを使って、村の人たちのポートレートを「遺影」と称して撮影します。この行為の奇妙さと、遼の無垢さのアンバランスが、物語の不穏のはじまりとなります。
演劇とカメラは似ています。撮影が稽古で、現像が本番という感じです。みなさんに良い写真を見てもらえるように、最高の稽古を重ねていきたいと思います。

横山拓也さんプロフィール

1977年生まれ。大阪府出身。劇作家、演出家。大阪芸術大学在学中に演劇活動を開始、2012年に演劇ユニットiakuを立ち上げる。鋭い観察眼と綿密な取材を元に、人間や題材を多面的に捉える作劇を心がけ、ある問題に対して議論や口論の構図を作り、正解に辿り着けないもどかしさや、アイデンティティの揺らぎなど、誰もが生活の中で経験する事象をエンタテインメントに仕立てる作風を得意とする。「消耗しにくい演劇作品」を標榜し、全国各地で再演ツアーを精力的に実施。最新作は、2022年11月、俳優座『猫、獅子になる』(演出:眞鍋卓嗣)、12月に新国立劇場『夜明けの寄り鯨』(演出:大澤遊)。ほかに、2022年8月、初の小説『わがままな選択』(河出書房新社)を上梓。また今年1月27日より映画『あつい胸さわぎ』(原作:横山拓也、監督:まつむらしんご)が全国公開される。
《受賞歴》
第15回劇作家協会新人戯曲賞『エダニク』
第1回せんだい短編戯曲賞大賞『人の気も知らないで』
第72回文化庁芸術祭新人賞『ハイツブリが飛ぶのを』
第26回OMS戯曲賞佳作『逢いにいくの、雨だけど』ほか多数

キャスト

朝倉真琴さん
池村匡紀さん
(クロムモリブデン)
石松太一さん
(青年団)
市原真優さん
下駄愛花さん
(グンジョーブタイ)
田中惇之さん
力爽真さん
平上 鈴さん

日時/令和5(2023)年2月22日(水) 19:00~
   令和5(2023)年2月23日(木・祝) ①14:00~②19:00~★アフタートーク有
   令和5(2023)年2月24日(金) 19:00~
   令和5(2023)年2月25日(土) ①14:00~②19:00~
   令和5(2023)年2月26日(日) 14:00~
会場/JMSアステールプラザ多目的スタジオ
料金/一般3,000円(当日3,500円)
   学生・シニア(65歳以上)1,500円(当日2,000円)
   (日時指定・全席自由・消費税込み)
   ※学生・シニアチケットは入場時に学生証/身分証を提示。
   ※未就学児の入場はご遠慮ください。
問い合わせ/JMSアステールプラザ TEL.082-244-8000

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