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文化情報マガジン「to you」
令和5(2023)年8月28日(月) 更新

特集
W.A.モーツァルト作曲「フィガロの結婚」

ドタバタ喜劇から大団円のラブコメディー、人気のオペラ作品で皆がハッピーな気分に。
フィガロとスザンナは愛し合う若いカップル。結婚式を控えた2人の前に、スザンナに横恋慕する伯爵、その伯爵の愛を取り戻そうと策をめぐらせる伯爵夫人。そこに恋に恋する小姓のケルビーノがからんできて…。『フィガロの結婚』は、個性豊かな人物が次々に登場する恋のドタバタコメディー。楽しいストーリーもさることながら、「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」、「恋とはどんなものかしら」など聞き覚えのある曲もあり、オペラ初心者にも親しみやすい作品です。名作オペラの迫力ある舞台をぜひ生演奏で堪能してください。
【全4幕、原語〔イタリア語〕上演、日本語字幕付】

芸術監督・演出 : 岩田達宗
指揮 : 柴田真郁
副指揮、マエストロ・ソスティトゥート : 平野 満
管弦楽 : 広島交響楽団
合唱 : ひろしまオペラルネッサンス合唱団

(芸術監督・演出)
岩田達宗
Ⓒ大阪音楽大学
(指揮)
柴田真郁
ⒸT.Tairadate

出演
伯爵 : 五島真澄(26日)、桝 貴志(27日)
伯爵夫人 : 原田幸子(26日)、小玉友里花(27日)
スザンナ : 田坂蘭子(26日)、月村萌華(27日)
フィガロ : 芳賀健一(26日)、山岸玲音(27日)
ケルビーノ : 平岩 蘭(26日)、須藤歩希(27日)
マルチェッリーナ : 大城 薫(26日)、林 眞暎(27日)
バルトロ : 森本 誠(26日)、MINAZAROV ISABAI〔ミナザロフ・イサバイ〕(27日)
バジリオ : 升島唯博(26日)、孫 勇太(27日)
ドン・クルツィオ : 難波 孝(26日)、中東 駿(27日)
バルバリーナ : 藤田真帆(26日)、近藤麻帆(27日)
アントーニオ : 木谷圭嗣(両日)
村の女性Ⅰ : 久保里瑛子(26日)、中川千慧(27日)
村の女性Ⅱ : 川手 響(26日)、保坂江利子(27日)

~伯爵夫人を演じる小玉 友里花(こだま ゆりか)さんに伺いました~

ⒸYoshinobu Fukaya/aura.Y2

♪気高い愛を歌い上げる2つのアリア
伯爵夫人には2つのアリアがあります。どちらも原作にはないあえて挿入された場面で、彼女の気高い愛の本音があらわになる見せ場です。夫人は、かつて身分を隠して愛を示した伯爵に心からの愛を抱いて結婚をしました。しかし、小姓が夢中になるほど若くて美しい女性でありながら、夫からはすでに愛情が感じられず、とても孤独な精神状態です。それでも彼女は自分の心に真正面から向き合い、ひとりの自立した女性として成長をし続けるところが魅力的です。音楽に込められた伯爵夫人の想いを、リアルなひとりの女性の声として劇場の皆様に届けられるよう努めたいと思います。

♪『フィガロの結婚』の楽しみ方
これは本当にたった1日の出来事なの?と疑ってしまうほど物語が緻密に練られているので、初めて鑑賞される方は目まぐるしく変わる状況や登場人物の感情を追うだけで楽しめます。また、すでに作品に親しんだことがある方も、どの役の立場から見るかによって多層的に楽しめると思います。現代にも通じる人間のさまざまな悩みや葛藤、それに対処していく人間の強さが描かれています。モーツァルトの音楽には、そうした人生の苦楽を笑い飛ばせる明るさがあって、「今はめでたしめでたし!」とすっかり丸め込まれてしまう。そこにもメッセージ性を感じてもらえるのではないでしょうか。

ひろしまオペラルネッサンス「フィガロの結婚」
時/8月26日(土) 14:00開演(13:00開場)
  8月27日(日) 14:00開演(13:00開場)
会/JMSアステールプラザ 大ホール
料/SS席8,000円 S席6,500円 A席5,000円 B席3,500円 学生券2,000円
  ※SS席はJMSアステールプラザのみ扱い
  ※学生券は当日のみ販売
問/ひろしまオペラ・音楽推進委員会 
  TEL.082-244-8000
  広島市中区加古町4-17 JMSアステールプラザ内

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《関連イベント》
指揮者、演出家によるオペラ・トーク
見どころ、聴きどころ、時代背景など、舞台鑑賞がより楽しくなるレクチャーです。お気軽にご参加ください。

時/8月9日(水) 19:00~20:00
会/JMSアステールプラザ オーケストラ等練習場
料/無料(要申込)
〔申込方法〕電話、メール、JMSアステールプラザ窓口などで申し込み。
※先着順
※当日整理券の配布はありません。