「to you」2026年2月号
令和8(2026)年1月25日(日)発行
令和8(2026)年1月25日(日)発行
昨年の舞台発表の様子
令和6年度「西区民文化祭」の様子
公演の様子
前回公演の様子
©photo by momoko japan
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古今亭菊志ん
イリヤ・シュムクラー ⓒDmitry Khamizin
© Junko Fujimoto

イラスト/田中聡
横山 拓也さん(よこやま・たくや)
演劇ユニットiaku代表/劇作家・演出家
1977年生まれ。大阪府出身。人物や題材への取材と観察を大事にし、人間の業を肯定的に描く作劇を心がけている。身近にある社会的な問題を取り上げながら、エンターテインメントとユーモアに富んだ会話劇に定評がある。「消耗しにくい演劇作品」を標榜し、精力的に再演を実施。代表作『人の気も知らないで』や『エダニク』は、iaku以外の多数の団体に上演されている。また、劇団俳優座、文学座、新国立劇場、PARCOプロデュース等への作品提供多数。
近年の受賞歴:第27 回鶴屋南北戯曲賞『モモンバのくくり罠』(2024)第59 回紀伊國屋演劇賞(個人賞)『流れんな』『ワタシタチはモノガタリ』(2025)
演劇引力廣島では、リーディングセッション『雉はじめて鳴く』(2022)、第19 回プロデュース公演『目頭を押さえた』(2023)作・演出。他、「アステールプラザの演劇学校」[俳優コース]講師を歴任。
人気の劇作家・演出家、横山拓也さんを迎えて送る演劇引力廣島プロデュース公演。広島に滞在して稽古の日々を送る横山さんに作品や地方演劇について伺いました。
■地方演劇の意義
日本の各地に本当に優れた俳優がたくさんいて、その俳優たちと純粋に出会いたい、一緒に創作活動をしたいと思います。地方で演劇をする方の多くは、昼間は仕事をして、休日や夜に稽古をする。自分のライフスタイルの中に演劇があります。生活をきちんと整えた上で演劇と関わっている。それは当たり前のことだけど大事なことです。自分の人生を見つめながら演劇をやっている人たちと一緒に演劇を創ることで、「人の暮らし、人生の中にある演劇」を僕は噛みしめたいです。
■魅力的な俳優
いい俳優とは、凝り固まらないことだと思うのです。いろんなことに感覚を開いていて、感受性豊かに日々暮らしていたら、いい俳優になれるのではないでしょうか。今回の稽古でも、なぜこの登場人物はこういうことを言うのだろうとか、ディスカッションしたのですが、キャストそれぞれが置かれている環境や育ってきた時間の中での経験を基に話をしてもらうと、人物のイメージがどんどん膨らんできて作品に厚みが出てきます。自分の役に限らず、そういうふうに関わり、作品に寄り添ってくれる俳優は、みんないい俳優だと僕は思います。
■『はぐらかしたり、もてなしたり』
今回の作品は、2025年夏に“iaku”で初演しました。近年、依頼もあって社会問題に触れる作品が続いていたので、ちょっと原点に立ち戻ってエンターテインメント、稽古場にいる時からケタケタ笑えるような作品を作りたいなと思って書いた作品です。“iaku”は実験というか、チャレンジの場だと思っているので、普段はあまりやらないラブコメディと銘打ち、夫婦の問題、恋愛にまつわる悲喜こもごもを描きました。今回、初演で気になったところはリライト(書き直し)して上演します。登場人物たちが一生懸命自分の正当性を通そうとしている姿を滑稽だなとか情けないと笑ったり、身につまされたり…。そして会話の掛け合い、軽妙なやりとりから見えてくる人間関係の面白さを味わっていただきたいです。ぜひ俳優の一挙手一投足に注目して楽しんでください。
演劇引力廣島 第22回プロデュース公演「はぐらかしたり、もてなしたり」はこちら
恒広真記子さんおすすめの1枚『L⇔R live at Budokan“Let me Roll it! tour 1996”』
発売元:ポニーキャニオン
DVD発売中
21年越しに蘇ったL⇔Rの幻のライブDVD
いつかきっと、その内に、と思っていると会えなくなる人がいる、出来なくなることがある。私にとって、それがL⇔R。活動休止後も再開を信じて聴き続けましたが、2016年12月5日、ボーカル黒沢健一さんの訃報によってその願いは叶わないものとなりました。
初めて彼らのライブを観たのは「Let Me Roll It!」ツアーの広島公演。歌声に宿る気迫が身体にぶつかり、3人とは思えない音の厚みとグルーヴに圧倒された衝撃は今でも忘れられません。
この映像は、健一さん療養中に彼の実家の倉庫で発見されたビデオテープから編集されたもの。21年の時を越え初めて届けられたこの映像は、冷凍保存されていたかのように鮮やかなままでした。
DVD 発売の同年、私はL⇔Rのギタリストであり、健一さんの弟でもある黒沢秀樹さんを広島に招き、初めてライブを主催しました。あれから9年、今も私はイベントを主催しています。
今しかできない瞬間がある。そう教えてくれた1枚です。
2017年よりライブを主催。現在は落語会を主軸に活動し、2023年から「桂蝶の治ひろしま落語会」を主催。
詳細はこちら
| ネズミのようで実はゾウの親戚!? ケープハイラックス編 |
![]() 山本 祐輝さん(技師) |
皆さんはケープハイラックスという動物をご存知でしょうか。安佐動物公園の飼育頭数は国内で最も多く、しかも野生の環境に近い群れで飼育しており、園を代表する動物の一つとなっています。
見た目は大きなネズミのように見えますが、分類的にはゾウに近い少し不思議な動物です。以前はその姿から、げっ歯目※などのネズミに近い仲間なのではと考えられていましたが、研究を重ねていく中でゾウやマナティーと同じ祖先をもつ動物ということが分かりました。ゾウの牙と同じように上顎の歯は一生のび続け、蹄のような足の爪などゾウと似ている点が多いです。野生のケープハイラックスはアフリカ大陸のサバンナや岩礁域、岩山の割れ目などを好んですみかとし、数十頭の群れで暮らしています。草木や果物などを食べ、体の大きさは違いますが食性の面からもゾウと近い動物だと感じます。
残念ながら、現在安佐動物公園では再整備工事のため、ケープハイラックスは一般公開されていません。キリンやシマウマの動物舎とともに再整備計画に組み込まれており、ケープハイラックスも新しく動物舎が建設されます。スタッフ一同公開が待ち遠しいのですが、新しい動物舎で元気に過ごしてもらえるように、非公開エリアで大切に飼育管理をしています。
ケープハイラックスをはじめ、安佐動物公園の動物たちの豆知識やかわいい姿などの魅力をSNSで随時発信しています。ぜひチェックしてみてください。
X Instagram YouTube
※げっ歯目…ネズミ、リスなど哺乳類の中で最も種類が多い動物のグループ。特殊化した歯に特徴をもつ。
「安佐ZOOに暮らす動物たち」は3ヶ月毎に掲載します。
広島さをり会=さをり織り=
さをり織りは、1969年に城みさを氏が生み出した「失敗や間違いも新しい表現になる」という独特の手織りの手法です。広島さをり会は、約45年前に広島の愛好者たちが大阪本部から講師を招き開催した勉強会をきっかけに誕生。以来、さをり織り4つの願い「機械と人間の違いを考えよう」「思いきって冒険しよう」「キラキラと輝く目をもとう」「グループのみんなで学ぼう」を大切に、楽しく学んでいます。現在、40代~80代の約20名の会員が、2ヶ月毎に三篠公民館に作品を持ち寄り勉強会を開催しています。

勉強会のほか、毎年作品展を開催。
問/山本✉wa2810ka.1962@gmail.com
◆第44回広島さをり会作品展 18人の虹

『虹』をテーマに18人の作品が一堂に。タペストリー、服、バッグ、ポーチ、マフラー、帽子など個性が輝く約200点を展示。販売もあり。
時/2 月17 日(火)~22 日(日)
11:00~17:00(最終日16:00)
会/gallery G
料/入場無料
問/gallery G TEL.082-211-3260
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●学生たちの豊かな演奏に感動
JMSアステールプラザで開かれたジュニアウインドオーケストラ広島の成果発表コンサートに出かけた。楽器紹介、コンクール受賞者によるユーフォニアムのソロ演奏、合唱、合奏と盛りだくさんの充実したプログラムだった。受講生の発する知的で美しい言葉やたたずまい、鳥肌が立つような表現力豊かな演奏にとても感動した。素晴らしい音楽を聴くことで心に潤いがもたらされることを改めて感じた2時間だった。皆さんありがとう。 (佐伯区 sinceさん)
☆ 指揮者の下野竜也さんなどプロの音楽家による指導のもと、1年間かけて演奏技術やコンサート制作を学んできた学生たち。感動につながる演奏ができたことが自信となってこれからさらに羽ばたいていってほしいですね。(編)
●“沼”の中からの希望
12月初め、ギャラリーGで開かれていた画家の中塩美知子さんの個展に行きました。現在中塩さんは家族2人の介護を行うダブルケアラーをしながら絵を描かれています。それは“沼”の中にいるような心境だそうです。このたびの個展では沼をテーマになさり、苦悩の中にありながらも希望を見いだそうとする心を絵に託されています。その沼の絵は平面なのに奥深い本物の美しい沼のようで引き込まれました。これからも人の心を映し出す素晴らしい絵をお描きください。(東区 おばあちゃんさん)
☆ 中塩美知子さんの油絵は抽象画で見る人によっていろんな想いを巡らせることができますよね。大変な日常の中にも豊かな瞬間があることを、中塩さんの絵を見て改めて気づかせてもらっています。(編)
●歴史講座『毛利輝元と広島城』
合人社ウェンディひと・まちプラザで開催された講座『毛利輝元と広島城』に参加しました。私は理数系は苦手ですが、幼少期から歴史が好きなのでこの日を楽しみにしていました。机に史料が置いてあり先生の講習が始まりました。史料にレ点(れ・てん)等があり学生時代に戻ったように感じました。私は生涯学習としてこのような学びの場は必要だと思っています。講習内容が難しく、まるで大学の講義みたいでした。(南区 悦治さん)
☆ 数十年と年を重ねてもまだ知らないことがあるもので、何かを知るたびに若返りのエキスを得たような気がします(笑)。歴史は縦にも横にも広がりがあるので、毛利はもちろんですがテーマを変えて学ぶのもいいですね。(編)
「Mail Box」に投稿してくださった方には抽選でプレゼントを進呈いたします。
❶演劇引力廣島『はぐらかしたり、もてなしたり』2/21(土)19:00の回(2組4名様)
❷桂蝶の治独演会(2組4名様)
❸広島映画サークル第448回例会「82年生まれ、キム・ジヨン」(3組6名様)
❹第72回日本伝統工芸展(5組10名様)
❺音楽の花束〈冬〉広響名曲コンサート(2組4名様)
投稿は、投稿フォーム、FAX、郵送で受け付けています。詳しくは「『Mail Box』への投稿はこちら」からご確認ください。
◆応募締切/❶❹❺2月10日(火)当日消印有効、❷❸2月5日(木)必着

殻脱いで 自分を生きる 第二章
松本 壽賀子(第33号一般の部・川柳部門)
絵馬を書き 自信をつけた 受験生
沖野 真人(第33号ジュニアの部・中学生・俳句部門)
(公財)広島市文化財団 企画事業課「to you」係
TEL.082-244-0750 FAX.082-245-0246