「to you」2026年5月号
令和8(2026)年4月25日(土)発行
令和8(2026)年4月25日(土)発行
公演写真 撮影:岡本晃
ブンカッキー
六ツ家千艘
昨年の優秀演奏者 馬場 琴弓
糧秣支廠缶詰工場 牛肉 を詰める様子 個人蔵
備後落合駅にて 昭和42.1.2
『冷たい心臓』提供:DEFA財団
Frozen (Alvik) #3

「イラスト/田中聡」
巣山 ひろみさん(すやま・ひろみ)
児童文学作家
広島市生まれ・在住。日本児童文芸家協会会員。『逢魔が時のものがたり』(学研)で第42回児童文芸新人賞受賞。『バウムクーヘンとヒロシマ ドイツ人捕虜ユーハイムの物語』(くもん出版)で第68回産経児童出版文化賞産経新聞社賞受賞、2023年にミュージカル化された。ほかに『パン屋のイーストン』シリーズ(出版ワークス)、絵本『パンフルートになった木』(少年写真新聞社)、『Deep Red すきまのむこうがわ』(国土社)『ひとりでよめる こわこわ! しらこぞう』(岩崎書店)などがある。
いつも身近な人に語りかけるような気持ちで執筆しているという巣山ひろみさん。作品誕生のきっかけや読書にまつわる思い出について伺いました。
■被爆者の願いを未来につなげたい
8月6日の平和記念公園で、「広島に住んでいるというだけで、もう責任がある」と被爆者の方が話されているのを聞きました。辛い記憶だけど自分たちが原爆のことを伝えなければという強い気持ちが感じられ、私も広島に生まれ、広島でものを書いているのだから自分にできる方法でヒロシマのことを子どもたちに伝えたいと思いました。そうして『バウムクーヘンとヒロシマ』、『パンフルートになった木』を書き、この度依頼を受け小学校3年生の授業で使う朗読作品を書き下ろしました。子どもたちの感想文を読むと、こちらが想像していないところまで主人公の気持ちを汲み、思いを受け取ってくれていて感激しました。書くことで被爆者の方の思いを未来につなげることができたのかなと思うと、本当にありがたかったです。
■読書の思い出
年齢によって本の楽しみ方は違ってきますよね。幼児にとって絵本の喜びは、読んでくれる人との近さなのかなと思います。抱っこしてもらい本を開く、一緒に寝ながら読む。そういう時間が喜びとして心に残るような気がします。私の経験ですが、小学校低学年くらいになると誰かに物語を読んでもらうのが喜びでした。母が読んでくれる昔話や給食の時に先生が朗読してくださるのが楽しみでたまらなかったです。高学年、中学生ぐらいになると読書は自分だけの世界になり、本の中は誰も入ってこない自分が自由に生きられる場所になりました。
■大人が真剣に作っている児童書
実は児童書はすごく考えて作られています。言葉のリズム、余計な言葉は入れない、しかし子どもに伝わるようにと、編集者は細かくチェックします。大人が本当に真剣に作っています。そこはやっぱり、ネットに流れていて簡単に受け取れる情報とは一線を画していると思います。子どもが読むものを書くということは、表現も何を伝えるかも、やはり責任があると思っています。
ホテル広島サンプラザロビーコンサート『あなたに平和のバラを届けたい』はこちら
| 雌雄が協力しあって子育てする“炎の鳥” フラミンゴ編 | ![]() |
安佐動物公園に入ってすぐ、右手に色鮮やかなピンク色の鳥がお出迎えしてくれます。皆さんおなじみのフラミンゴです。ここでは4種類のフラミンゴたちを40羽ほど展示しています。この鳥の特徴は長い脚と長い首、そしてピンク色の体色ですが「フラミンゴ」という名前は英語のflame(炎)と語源を同じにするそうです。まさに“炎の鳥”とも呼べる存在です。

色鮮やかなフラミンゴの群れ。安佐動物公園では、オオフラミンゴ、コフラミンゴ、ベニイロフラミンゴ、チリーフラミンゴの4種を飼育。
野生のフラミンゴは何千羽もの大きな群れを作って、湖などの浅瀬に暮しています。水辺に暮しているため、繁殖の際には独特の巣を作ります。水深が10cmほどの浅い場所に、水中の泥をくちばしですくって30~40cm程度の盛り土を作ります。そしてこの盛り土の上に卵を産んで温めます。1か月ほど親が卵を温めると小さなかわいらしいヒナが生まれます。
ヒナはフラミンゴミルクと呼ばれる液体を親鳥から口移しで与えられて育ちます。親鳥の食道の奥にあるそ嚢(そのう)と呼ばれる器官で作られるこの液体は、栄養価は哺乳類のミルクと大差ありません。また、フラミンゴミルクには親鳥のエサに含まれるカロテノイドを体内で変換した、きれいな体色の素となる赤い色素が含まれるため、昔は血を飲ませていると誤解されたほどです。このミルクは雄も雌も出すので、夫婦で協力して子育てをします。ヒナは両親の愛情がたくさん詰まったミルクからの栄養だけでなく、きれいな色を出すための色素をもらい大きくなっていくのです。
安佐動物公園での繁殖シーズンは春から夏にかけてです。今年もかわいいフラミンゴのヒナが見られるか、ぜひ楽しみにしていてください。
「安佐ZOO に暮らす動物たち」は3ヶ月毎に掲載します。
●心地よい時間
移転した中央図書館へさっそく出かけました。広いスペースに驚きました。机や椅子もあちこちに配置され、日常のバタバタから開放され、心地よい時間を過ごせました。次回は、映像文化ライブラリーへも足を運ぼうと思います。 (佐伯区 mokoさん)
☆ 今までの図書館とは雰囲気が違って明るく開放的で、ピアノ曲のBGMがかすかに流れていて、本を探すのも新たな出会いがありそうでワクワクしますよね。蓋つきの飲み物なら持ち込みOKなので、映像文化ライブラリーも映画館のように楽しめそうです。(編)
●ほっと文芸
毎月「to you」の「ほっと文芸」を楽しく読んでいます。忙しない日常の中、市民の方々が詠む短歌や俳句に触れると、心が安らぐと同時に作品の秀逸さに感銘を受けるばかりです。日々の気づきや情景を言葉にする営みは、私には到底真似できません。これからも誌面を通じて、ほっと一息つける時間を楽しみにしております。 (南区 悦治さん)
☆ 作品によっては文芸ひろしまに記載されている審査員の評を読んでようやく理解できるものもあり、市民の方の表現力に驚かせられるとともに胸にすっと入り込むような余韻を感じますよね。情報だらけの文章の中で柔らかいものに触れる瞬間だと思います。(編)
●ウッドワンさくらぴあでの催し物
「to you」裏表紙の「ウッドワンさくらぴあ2026年度公演ラインナップ」を楽しく読ませてもらいました。多彩な催物があるんですネ。今年も忙しくなるゾ。外出のきっかけになります。他ホールの予定表もお願いします。 (安芸区 畠山正則さん)
☆「to you」は広島市中心部のイベントが多い中で、さくらぴあの催物が入ると紙面に広がりが出ると編集していて思います。広島にいながらあの人を間近で、と思えるイベントや、全国規模の質の良い舞台がめじろ押しで楽しみですね。(編)
「Mail Box」に投稿してくださった方には抽選でプレゼントを進呈いたします。
❶第47回広島市新人演奏会(5組10名様)
❷INAGO-DX始動20周年記念公演『埋まれ、故郷』(2組4名様)
❸映像文化ライブラリー 映画鑑賞会ご入場引換券(3組6名様/R9.3月末まで有効)
❹広島映画サークル第449回例会『ネタニヤフ調書 汚職と戦争』(3組6名様)
投稿は、投稿フォーム、FAX、郵送で受け付けています。詳しくは「『Mail Box』への投稿はこちら」からご確認ください。
◆応募締切/❶❸❹5月10日(日)当日消印有効、❷のみ5月10日(日)必着

加藤 真那
音がすいこまれていく 青空へ
雲ひとつない 青空へ
風がそっと譜面をめくる
あの曲が現れる
先輩が吹いていた あの曲が
思いだす あの曲を
何度も 何度もきいた あの曲を
きいて歩いた あの曲を
吹いてみる あの曲を
でも できない
足りないものが 星の数ほど
うまくなりたい
うまくなりたい
うまくなりたい
足りないもの
はるか遠くにあるそれを
つかむため
つかんで
先輩のように 吹くため
あの曲 この曲 まだみぬ曲を
そして いつかは あの場所で
吹いてみせる 歩いてみせる
待ってろ 大坂城ホール
待ってろ
全日本マーチングコンテスト
私は 辿り着いてみせる
仲間と共に
クラリネットを 握りしめて
(第34号ジュニアの部・中学生・詩部門)
(公財)広島市文化財団 企画事業課「to you」係
TEL.082-244-0750 FAX.082-245-0246