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文化情報マガジン「to you」
令和8(2026)年9月24日(木) 更新

特集
室町時代から伝わる能楽の魅力に触れる。

能楽の歴史は古く、室町時代に今の様式が確立され、600年以上演じ受け継がれてきた舞台芸術です。10月、地域の能楽愛好家たちを中心にした舞台が開催されます。また、広島市立図書館の蔵書には能楽について解説した書籍もあります。ぜひこの機会に、営々と受け継がれ、楽しまれてきた伝統舞台の魅力に触れてみてください。

市内で活動する能楽の愛好者(観世流・宝生流・金剛流・喜多流)総勢230人による、連吟・独吟・仕舞の舞台。『能楽ワークショップ』受講生による発表や能面展示、特別企画「能楽ガイド★広島」も開催します。

昨年の様子
ロビーにて面匠会制作による能面
の展示と解説を行います。
(予定10:00~)

特別企画『能楽ガイド★広島』(予定13:00~)
シテ(主役)方四流派の能楽師が一堂に会し、能楽についてわかりやすくガイダンス。貴重な機会です。お見逃しなく!
出演: 観世流能楽師 津田和忠 / 宝生流能楽師 石黒実都
金剛流能楽師 豊嶋晃嗣 / 喜多流能楽師 大島衣恵

第45回市民能楽のつどい

時/10 月12 日(月・祝) 10:30~17:00(予定)(開場10:00)
会/JMS アステールプラザ 中ホール能舞台
料/無料(入退場自由)
問/(公財)広島市文化財団 企画事業課 TEL.082-244-0750

 

下調べ
鑑賞前に演目の下調べをお勧めします。主人公は誰で、どんな物語なのか、それを知っているだけでも、いろんなこと想像しながら鑑賞することができます。「想像する」ことは、能の楽しみの一つで、演技や舞台装置に説明的な要素がないからこそ、観る人の想像力がより広がります。

足運び・所作
初めて能を観る時、舞台のどこを観たらいいかわからないという方は、ぜひ演者の足運びに注目していただきたいです。能は「歩行の芸術」とも言われ、同じ演目でも演じる人によって足運び、所作の美しさに違いがあり、そこも見どころです。

見所の位置
能舞台では客席を見所(けんしょ)と言います。「正面」では臨場感を味わうことができ、舞台を斜めから見る「中正面」からは、舞台全体を立体的に見ることができます。また、演者が舞台に出入りする橋掛かりに近い「脇正面」からは足運び、所作が間近に見えます。座る見所の位置の違いも含め、一期一会の舞台を楽しんでください。


能楽の入門書にピッタリのマンガ作品や能楽師を主人公にした人生讃歌など、能楽を身近に感じられる作品を紹介していただきました。

編者:マンガでわかる能・狂言編集部
発行所:誠文堂新光社
【内容】そもそも「能」と「狂言」って何? なぜ「能」と「狂言」はセットになることが多いの? などなど初心者が疑問に感じることを、能楽堂に住みついている能楽大好き猫・ワキさんがわかりやすく解説してくれます。また、初心者におすすめの演目や名作紹介、謡や小鼓のお稽古体験レポートも掲載されており、入門書としてお薦めしたい一冊です。

著者:成田 美名子
発行所:白泉社
【内容】
主人公の憲人は師匠でもある祖父の下で修業中の若き能楽師。能舞台での修行や公演を通じて、自分自身と芸を見つめ、成長していく姿が描かれています。クライマックスでは独り立ちした憲人が、これまでの人生や想いをすべてぶつけて大曲「道明寺」の舞台に挑みます。現代の能楽師の世界を体感できる作品です。

著者:関 直美
発行所:KuLaScip
【内容】
茶道の家に生まれ、ニューヨークへ飛び立った著者は、33 歳の時に命懸けの能舞台「関寺小町」に出会います。その後34歳で東京藝大に入り能楽師となった著者・関 直美(重要無形文化財総合指定保持者)さんの波乱万丈な半生を描いた自伝。能楽の家に生まれなくても、女性であっても、大人になってからでも人生は変えられる。生きるとは何かを考えさせられる1冊です。

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