「to you」2026年1月号
令和7(2025)年12月25日(木)発行
令和7(2025)年12月25日(木)発行
前回公演の様子
プチ亭とまと
「行程記」山口県文書館蔵・画像提供
©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会
昨年度の公演の様子
昨年度の公演の様子
第8回コントLIVE「坂の途中のホスピタル」より
ⒸShuhei Tsunekawa
親子で楽しめる人形劇です。
安達春汀

イラスト/田中聡
尾崎 未空さん(おざき・みそら)
ピアニスト
2024年第16回オルレアン国際ピアノコンクール(フランス)第3位入賞。2019年ドイツ・アーヘンで行われたMozARTe国際ピアノコンクールで第1位及び聴衆賞、2016年ピティナピアノコンペティションにて特級グランプリ及び文部科学大臣賞を受賞、また2021年タリン国際ピアノコンクール(エストニア)にて第3位及びENSO賞(エストニア国立交響楽団)受賞。2022年にはマレイ・ペライア氏の推薦を受け、ドイツ・ヘンレ出版社主催のサロンコンサートにて、バッハの『ゴルトベルク変奏曲』を演奏し好評を博した。2024年にはエストニア国立交響楽団の定期演奏会にソリストとして登場。2025年にはミュンヘンのSchwereReiterにて、現代音楽を中心としたプログラムでソロリサイタルを開催するなどヨーロッパでも活動を広げる。ピアノをアンティ・シーララ、江口文子、フォルテピアノをクリスティーネ・ショルンスハイムの各氏に師事。ほか、マレイ・ペライア、エリザベス・レオンスカヤ、アンドレアス・シュタイアーなど世界の名演奏家の師事の下、研鑽を積む。現在ドイツ・ミュンヘンを拠点に演奏活動を展開し、古楽から現代音楽まで幅広く探求。独自のプログラム構成も高く評価され、伝統と革新を奏でる若き才能である。
中学1年生の時、ドイツで開催されたジュニアコンクールで、自分の演奏と観客が繋がる感覚を得た尾崎未空さん。その経験から演奏家として生きることを意識し始めました。着実に演奏家としての歩みを進める尾崎さんに伺いました。
■演奏中の感覚
ステージ上ではその日のピアノや会場ならではの響き、瞬間を味わいながら演奏しています。何度も演奏した曲でもインスピレーションを受け自然と感覚が変わり、その日にしかできない演奏が生まれることがあり、それは生演奏の大きな醍醐味です。お客様の雰囲気とともに会場の一体感を感じながら演奏ができているときは、いつも代えがたい幸せを感じます。
■今回のプログラム
ピアノ音楽の発展や多面性を感じることのできる、魅力的なプログラムです。ベートーヴェンの初期のピアノソナタ『悲愴』から始まり、現代音楽では一気に音楽の性質が変わり、モダンピアノならではの残響の特色や音色が活きる作品をお聴きいただきます。ぜひ古典と現代の対比も楽しんでいただきたいです。
私はドイツに住んで8年になりますが、この地に住む音楽家は誰もが細川俊夫先生のお名前を知っています。先生の作品からピアノソロ曲を、先生の故郷・広島で演奏できることに喜びを感じています。また、今回特別に2台のグランドピアノを用意していただけることになり、プリペアドピアノ作品※も演奏します。私にとって特別な思い入れと思い出がある作品で、こちらも広島のお客様の前で演奏できることが大変嬉しいです。さらに圧倒的なヴィルトゥオーゾ作品※であるストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』。準備にも気合いが入り、演奏会を大変楽しみにしております。
■理想に近づくために
作品に対して誠実であるとともに演奏からファンタジーが伝わるようなピアニストは素敵だなと感じるので、ピアノ以外でも心動く体験を大切にしたいと思っています。10代の頃は本当に練習ばかりの生活でしたが、留学してからの20代は、ときには山登りや湖での水泳など大好きな大自然に触れる時間も持つようになりました。気持ちの余裕に変化があったのか、演奏中の呼吸感やしなやかさが以前より良くなってきた気がします。努力するべきことを考えるとキリがないのですが、理想の演奏と、人間としての成長や理想を求め、変化を恐れず生きていきたいです。
※プリペアドピアノ:弦にゴム、金属、木などを挟む、乗せるなどして音色を変化させたグランドピアノ。
※ヴィルトゥオーゾ作品:演奏に卓越した高度な技巧を必要とする作品
HIROSHIMA HAPPY NEW EAR34 尾崎未空ピアノリサイタル はこちら
林未夢さんおすすめの一冊『アナウンサー辞めます』
著:横山雄二
ハルキ文庫
¥800(税込)
販売中
心の奥の夢に光をくれた物語
「あなたには諦めた夢はありますか?」横山雄二さんの小説『アナウンサー辞めます』を読み、胸の奥がじんわりと熱くなるのを感じました。作中の主人公が、長年続けてきた安定した仕事から一歩踏み出し、自分の内側にずっと眠っていた「やり残した夢」に向かって進んでいく姿は、決してドラマの中だけの特別な物語ではなく、私自身の心にも静かに重なります。年齢や環境、周囲の期待。挑戦をためらわせる理由は、探せばいくらでも見つかる。それでも主人公は、自分が本当にやりたいことに向き合い、迷いながらも飛び込む。その姿に読んでいる私まで背中を押されるようでした。
この本は、夢を追うことは無謀ではなく「自分を生きる選択」なのだと教えてくれます。私自身にとっても心の奥にしまい込んでいた夢に向き合い、恐れよりも希望を選ぶきっかけとなった一冊。読後、静かに前を向く勇気が持てる特別な一冊です。
広島を拠点にメディア・舞台で活躍する“喋るフルート奏者”。「はやし音楽教室」代表。1/31(土)東区民文化センターで「響きのアトリエ 広島を旅するコンサート」を開催。(公益財団法人広島市文化財団文化活動助成事業)
詳細はこちら
![]() 大西順子さん |
市内で見られる四季折々の野鳥について、日本野鳥の会広島県支部 幹事の大西順子さんに教えていただきます。 |
野鳥には、日本で春から夏にだけ見られる「夏鳥」、秋から冬にだけ見られる「冬鳥」がいます。「夏鳥」は春に南から渡ってきて、日本で繁殖して秋に南へ渡ります。「冬鳥」は秋に北から渡ってきて、日本で冬を過ごし、春に北へ渡り繁殖をします。広島でも公園、林、水辺それぞれに「冬鳥」が見られます。水辺の「冬鳥」の代表格といえばカモ類で、県内の河川、湖沼、河口、内湾で約20種類のカモを確認できます。水の中なら人間が近づけないのを知っているようで、静かにじっとしていれば近くまで寄ってきてくれます。

カモ類
大きさが40~60cm と野鳥の中では比較的大きいので、初心者にも見つけやすく観察にオススメです。オカヨシガモ、ヒドリガモ、ヨシガモ、ユリカモメが仲良く泳ぎながら採食しています。
平地から山地の林や農耕地で見られる「冬鳥」です。アトリだけで群れを作って、刈田で落穂や二番穂などを採食しています。異常を察知すると、一斉に飛び立って電線などに移り、落ち着くと一斉に舞い降りて採食に戻ります。そんな姿を見ていると、鳥の敏感さが伝わってきます。縮景園では、モミジの木のあたりでよく見かけます。

キクイタダキ
キクイタダキは、針葉樹の枝先でよく見る「冬鳥」です。頭の上に黄色い菊の花びらを1枚頂いたような模様があります。成鳥でも嘴(くちばし)から尾の先まで10cm程度と、日本で一番小さな小鳥の一つです。年により渡来数に差がありますが、メジロの群れに交じっていることも。高く細い鳴き声に気づいたら、周囲を見上げてみてください。身軽に逆立ちするなどして採食しているかわいい姿を探せるかもしれませんよ。
今月の「to you 市民パブリシストによるバックステージレポート」は都合によりお休みし、過去のコーナー「ひろしま鳥みっけ」を掲載します。
一般社団法人 広島シティーオペラ =オペラ、コンサートの上演=
9人の理事で運営するオペラ、コンサートを行う事業団体です。広島の音楽文化の発展向上を目的に活動しており、エリザベト音楽大学と連携するなど若い音楽家の育成にも貢献。
1月の公演『アンドレア・シェニエ』は、中四国エリア初演の作品。実在の詩人アンドレア・シェニエの革命に翻弄されながらも愛に満ちた半生を描いた壮大な物語で、重厚なオーケストラや主人公テノールの歌唱力など聴きどころ満載です。

昨年の公演『こうもり』
◆広島シティーオペラ第16回公演「アンドレア・シェニエ」

時/1月17日(土)17:00~
1月18日(日)14:00~
会/JMSアステールプラザ大ホール
料/SS指定席:7,500円
S 指定席 :6,500円
自由席:5,000円
学 生:3,500円(小・中・高・大生)
※学生券は当日のみ販売
問/広島シティーオペラTEL.090-7897-0888
詳しくはこちら
●HIPPYさん
「to you」の12月号の表紙を飾られたHIPPYさん。バンド時代はもちろん、ソロでHIPPYさんとして、メジャーデビュー前に金座街で路上ライブをされていたころから大ファンです。テレビのレギュラー番組をいくつも掛け持ちされたり、全国ツアーや、ライフワークとしている被爆体験者の証言の会を開催されたり、多方面で活躍されていて、素晴らしいアーティストです。(東広島市 いちごさん)
☆ HIPPYさん、先日編集部にお越しなられた時はやはりオーラがあり、ほんの一瞬の挨拶だけでも人を引き付けるものがありました。広島を代表するアーティストの一員として、これからも応援していきたいですね。(編)
●サプリメントの活用
体を作るのは食べ物からと食を大切にしてきました。ところが、健康診断でいくつか基準値を超えてしまった項目があり、かなり落ち込みました。医師によると、年齢的なものもあるし、食事だけで改善しようとしてもなかなか難しいとのこと。効率良く摂り、体を整え、改善、予防するには、サプリメントを活用してみるのも良いと助言をいただきました。食事も引き続き気にしながらサプリメント生活始めました。半年後、1年後が楽しみです。 (中区 カメキチさん)
☆ サプリメントは摂取した時にじんわりと体に効いてくる感じがいいですよね。健康になって「to you片手」にお出かけ!? が楽しみですね。(編)
●楽しい一期一会
ある日、電車での帰り途中乗車された70歳代くらいの男性が隣に座られ話し掛けてこられました。障害者手帳を見せられて、それに至った経緯を話されましたが、全く知らない者同士だからこそ喋られることもあったようでした。楽しい人で、先に私が降りるとき「また、会いましょう」と手を振ってお別れしました。近年は車中でも9割以上の人たちがずっとスマホをいじっていますが、久しぶりに会話が弾み一期一会でも人はこんなに楽しく会話が続くものなんだと気づかせてもらったある日の出来事でした。 (西区 寒椿さん)
☆ 車内でのちょっとした会話って記憶に残りますし、良いひとときですよね。寒椿さんの様子がうかがえて心がほっと温かくなります。(編)
「Mail Box」に投稿してくださった方には抽選でプレゼントを進呈いたします。
❶HIROSHIMA HAPPY NEW EAR 34 尾崎未空 ピアノリサイタル鑑賞券(2組4名様)
❷横川ミステリー(1/27(火)の回)参加引換券(1組2名様)
❸横川落語会 第52回古今亭菊志ん独演会鑑賞券(2組4名様)
❹第21回マーガレットコンサート ~障害者と広島交響楽団とのジョイントコンサート~鑑賞券(2組4名様)
❺本「文芸ひろしま」第34号(3名様)
投稿は、投稿フォーム、FAX、郵送で受け付けています。詳しくは「『Mail Box』への投稿はこちら」からご確認ください。
◆応募締切/1月10日(土)当日消印有効 ※❶のみ1月8日(木)必着

朝日射す 露天の湯気のすき間より 眩しく映ゆる 由布岳の雪
大下 潔(第33号一般の部・短歌部門)
雪明かり 胸が高鳴る 初雪の朝
盛本 琴羽(第33号ジュニアの部・小学生高学年・俳句部門)
(公財)広島市文化財団 企画事業課「to you」係
TEL.082-244-0750 FAX.082-245-0246